いちばん簡単&最速で作れる天然腸の手作りソーセージはコレ!

ソーセージのいろんなレシピ

手早く作れるのに本格的!天然腸に詰める手作りサルシッチャ

イタリアのソーセージ、サルシッチャ。ボイルや燻煙をしない生ソーセージです。しかし、本格的に作るとなると、一筋縄ではいきません。前日から肉を塩漬けしたり、腸詰めした後に一晩乾燥させたりと、かなり手間と時間がかかります。
そこで、なるべく美味しさは損なわず、でも簡単に作れて、すぐに食べられるお手軽なサルシッチャのレシピを考案しました。早く作れて、すぐ食べられるのに、ホンモノの豚腸を使った本格派。スパイスとハーブを効かせて肉の旨味を愉しむための逸品です。

サルシッチャはボイルしないソーセージのため、腸詰めしたらねじって完成です。フライパンや炭火等で焼き、中までしっかり火を通してから食べます。腸詰めした直後は腸が柔らかい状態のため、ねじった部分をカットすると、焼いた時にねじりが戻り、そこから肉がでてしまいます。そのため、乾燥の工程を入れると良いのですが、今回は、時短で行えるように、ねじり方と焼き方を工夫して、ねじった後すぐに焼いてもねじった部分から肉が出ないように考えたアレンジレシピです。作ってすぐに食べられるので、ご家庭でも気軽に作れますし、アウトドアでもOKです。

[材料]

豚挽肉 500g
塩 7g
砂糖 3g
ブラックペッパー 1.5g
ローズマリー粉 1g
セージ 0.5g
ニンニクパウダー 0.3g
白ワイン 50ml
氷 3個(夏は5個)
豚腸 1m(豚腸2m入りを半分にカットして1mだけ使用)

[手順]

1.材料を全部ボウルに入れて手練り5分
2.塩抜きした1mの豚腸に8割くらいに詰めたら6本になるようにリンキング
3.フライパンで中火の弱火で片面8分、裏返して8分、合計16分焼いて完成

写真付き作り方詳細

写真と合わせて詳しく作り方を書きます。

豚腸の準備

羊腸の準備します

今回、豚腸は1m使うため、まず豚腸を取り出したら、豚腸の中に通してあるプラスチックガイドを引き抜きます。プラスチックガイドは不要になりますので捨ててください。

水にぬらなさいで、豚腸を端からゆっくり引き延ばしていきます。じゃばら状になっている豚腸を完全にのばします。(2mの長さになります)

のばしましたら、半分のところをハサミでカットします。これで1mの長さになります。

1mが2本になり、そのうち1本は使わないため、家庭にある塩を上の写真のようにまぶして、適当な袋に入れて次回使用するまで冷蔵庫に入れて保管してください。

使う豚腸は水をはった平らなバットに入れて塩抜きをします。

今回、時短で作業をするため、早く塩を抜くために、豚腸の内側に蛇口からの水(できればぬるま湯)を入れていきます。

上記の写真のように豚腸の中に水が入ります。豚腸がねじれていると希に絡まることがありますので、絡まりを取りながら水を入れてください。水が入ったら、軽くしごいて水を出します。また、水をいれてしごいて水を出すことを合計3回ほど繰り返しますと、塩抜きが完了です。30分浸けておくより時短になります。

肉の準備

材料をすべてボウルに入れて練っていきます。肉の温度が上がらない様にするために、氷を入れて練っていきます。また、暑い季節や室温が高い場合、作業に慣れていない場合は、ボウルを2重に重ねて、下のボウルに氷を入れた冷却2重ボウルで作業を行うとよいです。

材料をすべて入れて5分ほど練ります。肉の温度は10℃以下で練ると結着の良いサルシッチャになります。

腸詰め

肉を練り終わったら腸詰めをおこないます。

肉を充填する装置(今回は絞り袋)にいれます。気温が高いときは氷を腸詰めされたソーセージが出てくるところに入れておくとソーセージの温度が上がらなくて良いです。詰めている時も温度が上がらない様に注意してください。

腸の端の部分を固結びにします。空気が入らないようにするには、まず、ノズルから5cmほど長めに腸を引き出しておき、そこに肉を絞り出しノズルの先端から1cmほど肉が出たら豚腸を結びます。結ぶ時に腸の中の空気を抜いてから結ぶと、あとで空気を抜く必要がなくなります。

結んだあと、ノズルから出ている腸を、ノズルの方にたくし上げます。

腸に詰めていきます。詰め具合は上の写真のようにパンパンに詰めないで、少し腸に余裕がある状態にします。もし、この時点でパンパンに詰めてしまうと、後でねじる時に腸が破れてしまいます。詰め具合は8割程度(上の写真)で行います。

8割程度の詰め具合の写真です。指で肉の入った腸を挟むと、そこが細くなります。このくらいで詰めていきます。

詰め終わりましたら、ノズルを抜きます。少し腸が余ります。詰め終わりの腸の端も、最初と同じように空気を抜いて結びます。

1mの豚腸につめた状態がこちらです。この後リンキングをおこなっていきます。

リンキング

ここからリンキングというねじりをおこないます。(サルシッチャは普通、リンキングは行わず、伸ばした状態のソーセージを端からねじって行くのですが、今回は時短で作るため、冷蔵庫で乾燥させる時間を設けておりません。でも乾燥させないと、加熱時にねじった部分がほどけてしまいますので、今回の作り方では、ねじりが戻らないように特別にリンキングをおこないます。)

まず初めに、1mの腸のちょうど半分の50cmの場所を見つけるために、半分に折り曲げます。折り曲げた中心が50cmの部分です。この中心部分をまずねじります。3~5回ねじるとよいです。

真ん中をねじったあと、二つ折りにしたソーセージのここ↑と、

ここをねじって行きます。2本を合わせてねじります。

まず、中心から近い方のこちらを2本をまとめてねじります。2本をまとめて指で挟んで、肉をが無い状態にしたら、その挟んだ指を離さずに、もう片方の手で2本をまとめてねじって行きます。3~5回ほどねじったらよいでしょう。ねじる回数は、肉の詰まり具合で調節して下さい。かなりパンパンに腸詰めしてしまった場合は、ねじり1回でもOKです。ゆるゆるに詰めた場合は、5回くらいねじってもいいかもしれません。ねじる回数が多くなるにしたがって、腸はパツパツになってきますので、破れない程度にねじってください。

ねじったあとの状態です↑。このままですと焼いた時にねじった部分がもどってしまうので、もどらないために編みます。2本かさなっている内のどちらか一方をつかんで、今ねじった輪の中にくぐらせて通します。

↑写真一番左のねじり部分は、一番最初に半分(50cm)のところをねじった部分です。

輪っかの中を通します。

もうすぐで完全に通ります。

はい、完全にとおりました。こうすることで、この部分のねじりはほどけなくなります。

もう1カ所も同じようにねじってリンキング終了です。↑写真はリンキングが終わった状態です。合計6本のサルシッチャを作ります。もし、もっと短くても良いようでしたら、ねじる場所を短くして下さい。※ねじる箇所が増えると、より腸がパツパツに詰まってきます。

焼いて食べます

今回、サルシッチャと一緒にブロッコリーとニンジンを焼こうと思います。洗って写真の様にカット(適当に)します。

油をしいたフライパンに、ブロッコリーとニンジンをのせます。

サルシッチャものせて火を付けます。このときはまだ、サルシッチャのねじった部分はそのままにしておきます。6本が繋がった状態で焼いていきます。中火で片面8分、裏返して8分の合計16分焼きます。

焼き始めたら蓋をします。

片面8分焼きますが、途中でソーセージや野菜の位置を替えてムラ無く焼けるようにします。

片面の8分が経過したら、ソーセージを切り離します。熱い肉汁が飛ぶことがありますので火傷に注意しておこなってください。このくらい火がとおっていると、ねじった部分も固まっているので、ねじりが開くことはほぼありませんが、ねじる回数が少なかったり、熱の加わりが少ない場合はねじりが開く場合があります。(ご了承ください)

裏返してもう8分焼きます。

合計16分で通常は火がとおると思われますが、安全と安心のため、温度計で測ることをおすすめします。今回は16分焼いて、中心温度が85.5℃になっていたので、完成とします。一番太いところ(火の通りが悪い部分)で測って75℃以上になっていたら完成としてよいですが、初めての場合は、焼きムラも考慮して、測定部分を2~3カ所で行うと良いです。

完成しました。ブロッコリーもニンジンも茹でずにそのままを焼きましたが、柔らかくなっており、甘みもしっかり出てきて美味しく食べられました。サルシッチャもハーブの香りがよく、美味しくできました。

まとめ

簡単・早い・旨いが三拍子そろったソーセージを考えてみたら「サルシッチャ」でした。本来の作り方よりもさらに時短にするため、リンキング(←裏技)をして作ってみました。リンキング状態で焼くときに、裏返しにくかったり、焼きたい部分が焼けなかったりと、焼き辛い部分がありますが、片面焼いてからカットした後は、バラバラになるので一本ずつ様子をみて焼きやすくなります。ひとつのフライパンで肉と野菜が同時に調理できて、一皿が完成するのでおすすめです。
作ってみたい方は、ぜひ参考にしてください~♪

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