手作りソーセージは、自分好みの味や食感に仕上げられるのが魅力ですが、衛生管理をしっかりしないと、せっかく作ったソーセージがすぐに傷んでしまうことも…。今回は、”安全でおいしい手作りソーセージを長持ちさせるための「殺菌」と「保存のポイント」”について詳しく解説します。
ソーセージの殺菌には「ボイル」が基本
手作りソーセージを安全に食べるためには、しっかりと加熱して殺菌することが大切です。
具体的には、以下のようにボイル(湯煎)します。
温度:70〜75℃
時間:20分間加熱
(羊腸20-22mm以下の太さの場合)
この温度帯で20分間しっかりとボイルすれば、ソーセージ内部の菌をしっかりと殺菌できます。加熱後はすぐに冷水にとって急冷するのがポイント。常温に放置しておくと、再び菌が繁殖する原因になります。
※上記の20分という時間は直径20-22mmの羊腸で作ったソーセージの殺菌時間です。これ以上太い羊腸や豚腸を使う場合は、ボイルする時間を多くする必要があります。

ボイル後の保存方法と賞味期限
ボイルしたソーセージは、すぐに氷水に入れて冷却します。保存状態によって日持ちが変わります。
冷蔵保存:3日程度
冷凍保存:約1ヶ月
※これは「衛生的に正しく作った場合」の目安です。調理環境や保存状態によっては、これより短くなる場合もありますので、必ず匂いや見た目を確認してください。

★作ったソーセージを冷蔵しますと、実は・・より美味しくなります。なぜか?は分からないのですが、私(店長カワモト)の経験から、作りたてのソーセージより、1日冷蔵庫に寝かした、翌日のソーセージが一番美味しいと感じます。肉の結着が良くなり、いわゆる”肉がなじむ”のではないかと思います。
長持ちさせるための衛生管理
日持ちをよくするためには、「できるだけ菌を増やさないようにすること」がとても重要です。そのためには、調理中の衛生管理を徹底しましょう。
具体的な注意点:
手袋を着用して作業する(素手で触らない)
使用する器具(ボウル・包丁・まな板など)は調理前にアルコール消毒
調理中もこまめに手指や道具の除菌を心がける
おすすめの除菌アイテムとしては、食品にも使える「パストリーゼ」などのアルコールスプレーが便利です。調理前・調理中・調理後の3段階でしっかり除菌することで、ソーセージの品質をぐっと保ちやすくなります。

まとめ 手作りソーセージをおいしく、安全に楽しむには…
ボイルは70〜75℃で20分間が基本
加熱後は急冷して、すぐに冷蔵・冷凍保存
冷蔵は3日、冷凍は1ヶ月が保存の目安
調理中の衛生管理(手袋・アルコール除菌)がとても大切
少しの工夫と丁寧な作業で、手作りソーセージは格段に美味しく、日持ちも良くなります。ぜひ、安心・安全な手作りソーセージづくりにチャレンジしてみてください!
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