これまで杉のスモークチップって聞いたことがありません。
香りは良くないだろうと思っていたのですが、家の周りに杉の枝がたくさん落ちているので、「もし、いい香りなら取り放題!?」ということで杉(スギ)の木でスモークチップを作ってみました。
スギの匂いは刺激の強い森の香りという感じで、油分も多いので「チップにしても香りはぜったいよくないだろうな」思います。実際、市販品のスモークチップで「杉」が見たことがないのは「匂いが悪いからだろうな~」と思いつつ、いつかは作ってみたいなという程度で保留となっていました。
たまたま、youtubeで木の枝をチップ状にする機械の動画を見て、その機械を使ったら簡単に杉の枝からスモークチップが作れそうと思い、その機械を購入しました。
購入した機械がこちらです。このシリーズは2タイプありまして、買ったのは細かいチップになるほうです。(細かいとはいっても市販のスモークチップのようにはなりません)
早速、枝をチップにしていきます。
こちらが杉の枝です。
ついでに手元にあったナラの枝と桜の枝もチップにして、比較してみようと思います。
こちらがナラの枝です。
こちらがサクラの枝です。
(ナラの枝はちょっとサクラに似ていました。)
それぞれを機械に入れてチップにしました。
チップにするとこんな感じになります。(写真はスギ)
市販のスモークチップとは全然違い、かなり雑な感じのチップです。もともと枝を処理するための装置なのでしかたがありません。それでも、細かくなっているので、スモークチップとして使えると思います。
チップにした直後は、しっとり湿っているので、新聞紙に広げ3日ほど乾燥させました。
チップ状になっていない細い枝などは取り除きました。
乾燥を終えた杉のチップでベーコンを燻煙してみます。
3種類のチップの香りの違いを知るために肉も3パック買いました。
(安かったので肩ロースにしました)
※肉の塩漬けや塩抜きの過程の説明は省きます。
スモーカーに吊るして、さあ、杉チップで燻煙!というところでトラブルが発生しました。チップに火がつかないのです。通常チップには火がつかないというのは、知っていますが、もしかしてこのチップならライターで火をつけられ、いい感じに煙を出してくれるのでは・・という淡い期待でやってみたのですが、ちょっと焦げただけで火は付きませんでした。
ということで、火を付けたべーべキュー用の炭を入れてその上にチップ振りかけて煙を出すことにしました。それぞれ燻煙を1時間をおこないました。
完成したベーコンたちがこちらです。左からスギ、ナラ、サクラです。
色の付きは違いがありませんでした。
スギは、油が多そうなので、ベッタリ煙がつくかなと思ったのですが、実際は他と変わりありませんでした。
あとは味というか香りですね。
早速スライスして食べて香りを確かめました。
下の写真が杉(スギ)のチップで燻煙したベーコンです。
味(香り)は・・美味しいです!。香りはマイルドで癖がなくベーコンにも合います。いい意味で期待を裏切られました。「杉のスモークチップけっこういい!」となりました。
下の写真は楢(ナラ)です。見た目は普通ですが、ワイルドな香りでした。私としては煙の匂いが強く感じていまいちです。そのまま食べると煙くさいので煮込みや炒め物に入れて食べたいです。
下の写真が桜(サクラ)です。癖がなくいい香りです。サクラはスギの香りとの違いがわかりませんでした。
まとめ
杉の枝から作ったスモークチップが、予想に反していい香りでした。
ダメだろうと思っていたのが、いい香りだったので、嬉しい結果です。
杉のチップを使って、ベーコン以外の燻製を作ってみたくなりました。ソーセージにも合うようだったらいいなと思います。
まだチップはたくさん残っていますのでいろいろやってみようと思います。
以上「杉(スギ)のスモークチップを作ってベーコンを燻製してみた」でした。
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